履歴書の書き方
就職活動は、読み易く且つ自己アピールされている履歴書・職務経歴書作成から始まります。
採用担当者が理解し易いように必要な情報が簡潔にまとまっていることがポイントです。
文章作成能力を問われる就職活動の第一歩です。書類選考の通過率を上げるために、好印象を与える書類を目指して下さい。
必要な情報
1. 希望の職種、業界
経験、スキルを活かせる職種など出来るだけ詳しく記載して下さい。
2. 職歴について
入社・退社年月、正式会社名、会社の業種、部署、職種と担当した職務内容、退社の理由なども記載して下さい。また、具体的な成果や実績などを記載することもおすすめいたします。特に職務内容は、ご自身の経験をアピール出来る場です。ご自身の経験を最大限アピールできる書類を作成してください。
3. 学歴について
最終学歴を記載して下さい。入学・卒業年月、学部、専攻科目を記載。海外研修、交換留学、語学留学歴などもこちらに記載して下さい。
4. 資格について
語学検定資格、会計関連資格、他資格をこちらに記載して下さい。
5. 給与
ご希望の給与額をHKDで記載してください。
6. 勤務開始可能時期
即日、一ヵ月後、就労ビザ取得後など目安になる時期を記載して下さい。
7. その他
パソコンスキル、会計ソフト、他をこちらに記載して下さい。
日文、英文の書式について
見やすいレイアウト、読みやすい文章を心がけましょう。
基本的に履歴書、職務経歴書共にフリーフォーマットですが、ワード、エクセルなどを使いご自身のデザインで独自性を発揮して下さい。日本語の履歴書は、日本で一般的に使用されているフォームでも構いませんが、それとは別に必ず職務経歴書をご用意下さい。
また、香港の日系企業では人事をローカルスタッフが担当している場合が多いため、英語の履歴書も準備して下さい。
注意事項
学歴や職歴に空白期間がないように確認して下さい。ワーキングホリディ、パートタイム、資格取得準備期間などを記載しても構いません。印刷時のレイアウトも必ず確認して下さい。
面接の流れ
事前準備
書類選考通過後は、面接本番に向けた事前準備が大切です。
1. 企業リサーチと、経歴の棚卸し
面接で自信を持って受け答えするためにも、当該企業のリサーチは必須です。ホームページもしっかり確認してください。ご自身の経歴の棚卸しをし、強みや弱み、応募ポジションを踏まえた入社後の希望や目標などを自身の言葉で伝えられるようにまとめて下さい。
2. マナーの確認
・身だしなみ
面接時の服装、靴、バックなどはシンプルで清潔なものを準備して下さい。入社後はスーツ着用の必要がない企業でも、面接では出来る限りスーツ着用をおすすめします。
・名刺
面接の冒頭で、面接官から名刺をいただく場合があります。両手で受け取り、テーブルに出した自分の名刺入れの上に置くか、机の左上に置いておきましょう。すかさずバックやポケットにしまう人、名刺を持ったまま会話を続けてしまう人もいますが、それは好ましくありません。
・言葉遣い
同じ会社で2度3度と面接を受け、担当者と顔見知りになるうちに、言葉遣いが急に変化し「お友達言葉」になってしまう人がいます(特に日本語面接の場合)。あくまでも「面接」ということを忘れずに、時と場合に応じて敬語を上手に使うことを心がけましょう。
3. 面接場所の確認
面接場所の土地勘がない場合は、地図で予め確認する事をおすすめします。事前に現地へ出向き、移動に必要な時間を確認してみてもよいでしょう。
面接本番
第一印象がとても大切です。余裕を持って、面接開始時間前(10分前程度が良い)には現地に到着するとよいでしょう。面接は、笑顔で丁寧な挨拶からスタートしましょう。
1. 具体例で自己アピール
履歴書には記載されていない具体例(成功例、失敗例)や将来の希望など、より踏み込んだ質問を受けるケースもあります。自己アピールが出来るチャンスです。具体例を交えて、簡潔にまとめるよう心がけてください。失敗例については、失敗をどう挽回したか、そこから学んだことは何かといったことも重要です。問題解決力を評価され、好印象を与えるケースもあります。
2. 難しい質問には
回答に窮するような予期しない質問を受けるときもありますが、コミュニケーション能力や対応力を見られている場合があります。無言になってしまったり、ごまかすような回答をしてしまったりすると悪い印象を与えてしまうことも。「正解はないのだ」と意識して、素直に、誠実に、自身の考えやアイデアを伝えるようにしましょう。
3. 最終面接では
一次面接、または二次面接後の経営陣や役員との最終面接では、確認の意味で今までと同じ質問をされるケースがあります。その場合、以前自分が話した内容や職務経歴書と一貫性があることも重要です。より簡潔に分かり易く伝えましょう。
ビザについて
就労ビザについて
駐在員の方や現地採用の方共に香港で働く場合、一般的に「就労ビザ」の取得が必要となります。
香港入境事務処は香港人の雇用機会を確保・創出することを目的としているため、香港人では代替できない業務上の専門知識および豊富な経験を有しているかどうか厳しく審査されます。ビザ申請が却下されると、再申請での審査はより厳しく行われますので、ご自身の職務経験が当該ポジションの職務内容に合致しているか等も含めて慎重に進めていく必要があります。
就労ビザ – 申請者の必要書類とビザ申請からの取得までの流れ
1 必要書類の準備
・申請書(※ID990A)
・顔写真 (縦5cm x 横4cm)
・パスポートのコピー(残存期間6ヶ月以上)
・最終学歴証明書 (英文)
・退職証明書 (英文)
2 必要書類の提出
必要書類一式(雇用主および申請者)を提出。
3 ビザ取得
ビザ審査期間は約4〜6週間。
ビザ発給後ご自身のパスポート空欄箇所にビザラベルを貼付し、香港入国時に有効期限が記載されたステッカーがパスポートに貼付されビザが有効化。
4 IDカード取得
ビザ有効化後30日以内にIDカードの申請手続きをし、仮のID用紙発行。
約2週間後にIDカード取得。
※ID990A
香港特別行政区入境事務処
http://www.immd.gov.hk/eng/forms/forms/id990a.html
就労可能なビザの種類
就労ビザ (Employment Visa)
外国人が香港で働く際に取得するビザ。雇用主がスポンサーとなりビザが発給されます。
香港人では代替できない業務上の専門知識および経験が審査基準となります。
初回のビザ有効期限は2年、その後3年、3年と更新・延長となります。
投資ビザ (Investment Visa)
香港でオーナー(株主)として事業展開する際に取得するビザ。
実現性、発展性のあるビジネスプランの策定、個人資産の開示等が必要となります。
研修ビザ (Trainee Visa)
在香港の企業にて、研修、スキル取得を目的としたビザです。
ビザ有効期限は最長12ヶ月間。研修ビザの延長は不可となります。
家族ビザ (Dependant Visa)
①香港人 ②永久居民権取得者 ③就労ビザ保有者の外国人配偶者が取得できるビザ。
就労可能なビザです。
永久性居民身分証 (Permanent ID)
7年以上継続して香港に居住している外国人が申請、取得が可能。
ビザスポンサーとなる受入れ企業を見つける必要なく就労が可能です。
現時点では連続36ヶ月(3年間)、香港を離れた場合失効となります。
ワーキングホリデイ (Working Holiday Visa)
年齢が18歳から30歳未満を対象。滞在期間は12ヶ月間のみ。
同一雇用主で6ヶ月以上の就労は不可となります。
無条件ビザ (Unconditonal Stay Visa)
7年以上継続して香港に居住している外国人が申請、取得できるビザ。
永久性居民身分証(パーマネントID)と同様に、ビザスポンサーとなる受入れ企業を見つける必要なく就労が可能です。以前は無条件ビザ取得後に永久性居民身分証(パーマネントID)の申請、取得が必要でしたが、現在は7年以上継続して居住後、直接パーマネントIDの申請、取得が可能となっているため、申請者数は減少。