国家統計局より5 月19 日に発布された、2020 年全国都市非私営単位就業人員年平均賃金について紹介します。
1. 2020年全国都市非私営単位就業人員年平均賃金は97,379元
(1) 国家統計局は5 月19 日、2020 年の平均賃金統計を発布しました。その内、国有・集団企業、株式会社、外商投資企業、香港・マカオ・台湾投資企業等を含む「非私営単位」＊１の全国2020 年度平均賃金*2 は97,379元、前年度比（名目伸び率）+7.6％と発表しました。前年度伸び率9.8％から2.2 ポイントの減少で、伸び率の減少は一昨年度（1.1 ポイント減）から2 年連続となっています。また物価等の要素を除いた今年の実質伸び率を5.2％としています。
一方、中国資本の民間企業等を含む私営単位就業人員年平均賃金は57,727 元、名目伸び率7.7％、前年
度伸び率より0.4 ポイント減少としています。
(2) 業種別平均賃金 （一部抜粋、単位：元、％）
前年比の高い業種：農林水畜産業（23.4%）、公共管理、社会保障と社会組織（10.7％）、情報伝送、ソフトウェア、情報技術サービス（10.0％）。
一方、前年比の低い業種：宿泊、飲食業(-3.0%) 住民サービス、修理及びその他サービス（0.8％）、金融業（1.5％）、交通運輸、倉庫、郵政業（3.7％）。
（3）登記種類別
登記種類（資本）別では、伸び率が最大なのは香港マカオ台湾投資の9.7％、最小は外商投資の5.1％だが、外商投資企業の平均賃金額は種類別で最も高い。
注釈
*1 非私営単位には、国有企業、集団企業、共同経営、株式会社、外商投資企業、香港マカオ台湾投資企業等を含む。
*2 賃金は、時間給、出来高給、賞与、手当・補助、残業代、特殊状況下の給与等の総額で、賃金総額とは、税込みで、社会保険・住宅積立金の個人積立分を含む。
（2021 年6 月15 日作成）
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