2021年3月1日

[中国] 2020年広州市人力資源市場賃金ガイドラインについての解説

► 概要

広州市人力資源・社会保障局は12 月1 日付で「2020 年人力資源市場賃金ガイドライン及び2019 年企業従業員費用情報」を発布した(原文)。集計対象は広州市の企業2735 社、約39 万人で、業種別、職種別等に賃金データを集計し、低位値(10%)から高位値(90%)までのデータを5 段階で表示している。平均値の公表はない。主要部分を抜粋して内容を紹介する。

集計対象企業の内訳:内資企業86%、香港マカオ台湾企業8%、外商投資企業6%等。

1. 2020年職位別賃金ガイド(全業種・管理職位別部門責任者)

2019 年の企業董事・総経理を除く高位値における部門経理のトップ3 は、①システム部門経理33,711 元、②生産経営部門経理28,826 元、③研究開発部門経理27,937 元。

2020 年の企業董事・総経理を除く高位値における部門経理のトップ3 は、①広告及びPR 部門経理74,261元、②システム部門経理34,867 元、③仕入部門経理33,901 元、システム部門経理34,867 元。

2. 2019年業種別賃金ガイド

製造業、卸売小売業ともに、販売・営業部門経理及びシステム部門経理の給与水準が高い。他に、製造業では、研究開発部門経理の給与水準が高く、卸売小売業では、仕入部門経理の給与水準が高い。

3. 2018年~2020年学歴別賃金ガイド(全業種)

4. 2018-2019年企業従業員費用

※人件費対総原価比:一定期間内における原価費用総額に占める人件費の割合。

※人件費率:一定期間内における生産販売総額に対する人件費支出の比率

・外商投資企業(全業種)の人件費率は内資企業、香港・マカオ・台湾投資企業より低い数字となっている。

・2019 年の人件費当たり利益額が全ての類別で減少している。

(2021 年1 月作成)

※各地の運用状況が異なる場合があります。実際の状況につきましては各所在地にて再度ご確認ください。

※本レポートにつきましては、有料顧問顧客様のみに送付させていただいており、本メール受取人様限りとさせて頂きます。

※このレポートはNAC 名南のお客様への情報提供サービスの一環であり、この情報のみで、人事・労務の判断、意思決定を行う事は避けてください。弊社はこの情報内

容に基づく意思決定に対して一切の責任を負いません。

※レポートで触れている事実、解釈は全てレポート執筆時点のものになり、将来時点の事実、解釈を保証するものではありません。

※レポートにある主観的意見はあくまでも筆者個人の意見又は主観であり、所属する団体を代表するものではありません。

※本レポートについての知的財産権その他一切の権利は、N

232